「こすらない洗顔が肌にいいことは分かったけれど、具体的に何に気をつければよいの?」と思っている方が多いかもしれません。そこで今回は応用編として、こすらない洗顔を極めるためのポイントをご紹介します。

おさらい!「こすらない洗顔」が肌にいい理由

肌に付着した汚れや毛穴のつまりなどを落とそうと、クレンジングや洗顔の際につい力を入れてしまいたくなる方は多いはず。けれども、そのような洗い方をしていると、摩擦による刺激が加わって、肌表面の角層がダメージを受けてしまいます。角層は肌のもっとも外側にある層で、「バリア機能」として、外部の刺激から肌を守ったり、肌内部の水分をキープしたりしています。そんな重要な機能を持つ角層がダメージを受けてしまうと、肌はちょっとした刺激にも敏感になったり、乾燥したりして、赤みやニキビ、小じわ、毛穴の開きなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

また、肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」のサイクルも乱れやすくなり、肌のツヤや弾力の低下、くすみ、毛穴の開きやつまりなどの原因になります。

このような肌トラブルに見舞われないためには、角層を正常な状態に保つことが重要です。そしてそのためには、スキンケアの際に生じる摩擦を抑えられるこすらない洗顔を取り入れることをおすすめします。

こすらない洗顔はこんな方におすすめ洗顔時の摩擦刺激を減らすことは誰にとっても必要ですが、とくに次のような方に、こすらない洗顔はおすすめです。
・クレンジングや洗顔の後、肌の乾燥やつっぱりが気になる方
・クレンジングや洗顔に時間をかけている方
・肌が乾燥しやすい方、敏感な方また、レーザー治療や光治療を受けた方にもおすすめです。これらの治療後は、

また、レーザー治療や光治療を受けた方にもおすすめです。これらの治療後は、いつも以上に肌が敏感な状態にあり、スキンケアによる摩擦が炎症の原因になることがあります。治療後のトラブルを防ぐためにも、こすらない洗顔を取り入れてみましょう。

こすらない洗顔を極める3つのポイント

こすらない洗顔の重要なポイントは、摩擦が生じないように洗うことです。そのためには、泡で包み込むように洗うこと、洗顔料を適量使うこと、時間をかけすぎないこと、洗顔料をぬるま湯でしっかり洗い流すことなどがキホンになります。

さらにこすらない洗顔を極めたい方は、次の3点にも挑戦してみましょう。
1. 弾力のある泡作りのコツを知る
2. クレンジング時の刺激にも気をつける
3. 洗う回数にも着目する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1.弾力のある泡作りのコツ

洗顔料をよく泡立てて、その泡で包み込むように洗うようにすると、手指との間で生じる摩擦を減らすことができます。そのためにカギとなるのが、きめ細やかで弾力のある泡を作ること。うまく泡を作るために、次のことに気をつけてみましょう。

・洗顔料を手に出す前に手洗いをして、手の汚れや油分を落とす
・空気や水分を少しずつ含ませながら、手早く洗顔料を泡立てる
・作った泡を逆さにしたときに落ちてこないことを確認する(弾力のある泡のめやす)

2.注意したいクレンジング時の刺激

洗顔だけでなく、クレンジングの際にも刺激を与えないことが大切です。とくに次の点に注意しましょう。

クレンジング時も摩擦刺激には要注意
メイクを落とそうとゴシゴシと力を入れたり、時間をかけたりしている方がいるかもしれませんが、このような洗いかたをしても、メイク汚れが落ちやすくなるわけではありません。それどころか、摩擦による刺激が加わって肌が敏感になったり、乾燥したりする原因になってしまいます。

とくにオイルタイプのクレンジング剤を使っている方は要注意。すべりがよいので、摩擦が少ないように感じるかもしれませんが、手指で顔をこすっていることに変わりはありません。オイルクレンジングの際も肌に一定の摩擦刺激は加わっていますので、こすりすぎ、洗いすぎにはくれぐれも注意しましょう。また、摩擦刺激という点では、クレンジングシートの使い過ぎにも注意が必要です。旅行用としてたまに使う程度なら問題ないですが、日常的に使うことはおすすめできません。

メイクが落ちにくい場所はポイントリムーバーを使う
通常のクレンジング剤で濃いメイクを落とそうとすると、力が入ってゴシゴシ洗ってしまいがちに。アイメイクや口紅など、メイクが落ちにくい場所は、ポイントリムーバーなどを使って落とすようにしましょう。また、肌の乾燥を防ぐためには、Tゾーンなど、皮脂の多い部位から先にクレンジング剤をのせて、乾燥しやすい頬や口周りなどは最後に洗うようにしましょう。

肌に合ったクレンジング剤を探す
クレンジング剤にはいろいろなタイプがありますが、一般的に洗浄力の高いものほど、肌への負担は大きくなります。クレンジング剤を選ぶ際には、手軽さや洗浄力の高さだけでなく、肌への負担も考慮するようにしましょう。また、多くのクレンジング剤には「界面活性剤」が配合されています。界面活性剤には油分と水分を混ざり合わせて(乳化)、汚れを落ちやすくする働きがありますが、洗浄力が高いものほど、肌への負担も大きくなります。自分の肌の状態や落としやすいメイクを使っているかなど、自分に合うものを見つけましょう。

3.洗う回数

クレンジングや洗顔を1日に何度もしていると、摩擦刺激が加わる回数も増えてしまいます。洗いすぎは乾燥を助長し、皮脂が過剰に分泌する原因にもなるので、洗顔は1日2回までにしましょう。

クレンジングや洗顔を1日に何度もしていると、摩擦刺激が加わる回数も増えてしまいます。洗いすぎは乾燥を助長し、皮脂が過剰に分泌する原因にもなるので、洗顔は1日2回までにしましょう。

「ダブル洗顔不要だと、汚れがしっかり落ちなそう」「すっぴんの時には使えないのでは」と心配になる方がいるかもしれませんが、たとえば、メイクの汚れだけを選んでキャッチする成分(キレート成分)が配合された洗顔料なら、しっかりメイクの日はもちろん、ノーメイクの日にも使うことができます。ダブル洗顔不要の洗顔料にもさまざまなタイプがあるので、自分に合ったものを探してみてくださいね。

3.洗う回数

・力を入れてクレンジングや洗顔をしていると、角層がダメージを受けて、肌のバリア機能が低下する原因になる
・角層がダメージを受けると、ターンオーバーの乱れにもつながる
・こすらない洗顔は誰にとっても重要だが、とくにクレンジングや洗顔に時間をかけている方、クレンジングや洗顔の後、肌のつっぱりや乾燥が気になる方、肌が乾燥しやすい方や敏感な方、レーザー治療後、光治療後の方におすすめ
・こすらない洗顔を極める3つのポイントは、弾力のある泡作りのコツを知ること、こすらないクレンジングを実践すること、洗う回数にも着目すること
・洗う回数を減らす方法として、ダブル洗顔不要の洗顔料もおすすめ

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