AGA治療薬にはどんな種類がある?効果や副作用など医師が解説します。

「AGAの薬ってどんな種類があるんだろう」 * 「AGAの薬はどういった効果があるんだろう」 * 「AGAの薬に副作用は無いのかな」 この記事を読んでいる方は、こんな疑問を抱えているのではないでしょうか。そこで本記事ではAGA治療薬の種類から、それぞれの効果・副作用について医師が解説。ぜひ参考にしてみてくださいね。

AGA治療薬の種類は大きく分けて2種類

AGA治療薬の種類は大きく分けて以下の2種類に分けられます。

  • 内服薬
  • 外用薬

内服薬

内服薬は、経口によって用いられる薬のこと。AGA治療薬においてはフィナステリド(商品名:プロペシア)、デュタステリド(商品名:ザガーロ)やミノキシジルなどがあります。特に薄毛が頭頂部で目立つ方の場合には内服薬の方が塗り薬よりも効果的とされています。

外用薬

外用薬は、頭皮の皮膚に直接塗って使う薬のこと。AGA治療で有名なミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類があります。 内服薬と外用薬どちらを使うかは、基礎疾患の有無や常用している薬などの情報をもとに、医師と相談して決めていただきます。

AGA治療薬の種類・一覧

AGA治療薬には様々な種類があります。その中でも、特に使われる治療薬は以下の通りです。

  • フィナステリド(商品名:プロペシア)
  • デュタステリド(商品名:ザガーロ)ミノキシジルタブレット
  • 外用薬

それぞれの特徴や副作用など、詳しく説明していきます。

フィナステリド(商品名:プロペシア) 

フィナステリドの特徴:抜け毛を防止する「守り」の薬

フィナステリド(商品名:プロペシア)は国内で初めて発売されたAGA治療薬。プロペシアの主成分であるフィナステリドは、抜け毛を減らす効果を持っています。

薄毛の進行を止めたり、AGAの予防をしたりする際に使用する薬で、髪の毛が劇的に生えてくるような効果は期待できません。

AGAの進行具合が深刻な方は、抜け毛を防止するフィナステリドと発毛を促進するミノキシジルを併用して使うことで薄毛を改善していくことをお勧めいたします。

フィナステリドの副作用

フィナステリドには以下のような副作用があります。

  • 勃起機能不全(ED)
  • 性欲減退

フィナステリドは男性ホルモンを抑制する効果があるため、こういった副作用が起こる可能性があります。しかし性欲減退が起こる割合は1~5%である上、勃起機能不全に至っては1%未満です。

デュタステリド(商品名:ザガーロ)

デュタステリドの特徴:抜け毛を防止する「守り」の薬

デュタステリドは2016年6月に日本で発売が開始された、AGA治療薬。先に紹介したプロペシアと同様に、抜け毛を減らすような、守りの薬になります。
しかしデュタステリドを主成分とするザガーロは、プロペシアと比べてDHTの抑制効果が強力。治験では増毛本数が1.6倍というデータもあり、プロペシアよりも薄毛の改善効果が見込めます。

デメリットとしては価格の高さです。当院で取り扱っているフィナステリド国内後発品が8,140円なのに対し、ザガーロは12,760円と価格が約1.5倍も。

しかし当院ではデュタステリドの国内後発品(ジェネリック医薬品)も取り扱っており、8,140円で処方可能です。ぜひご検討ください。

デュタステリドの副作用は以下の通りです。

  • 勃起不全
  • 精液量減少
  • 性欲減退
  • プロペシアと同様に男性ホルモンを抑制する効果があるため、類似した副作用が見られます。

    しかし副作用の発生割合はザガーロの方が高く、勃起不全は4.3%、性欲減退は3.9%、精液量減少は1.3%とされています。

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